【特集】融資事務手数料型と保証料型の違いは?それぞれのメリット・デメリットを解説

提供:株式会社エイチームライフデザイン
作成日:2021年3月26日

(画像:PIXTA)

住宅ローンを借り入れる際には、諸費用の支払いが必要です。

その諸費用のなかで、大きな割合を占めるのが『融資事務手数料』と『保証料』。
ネット銀行では保証料がかからないかわりに、融資事務手数料が高額になる傾向があることに対して、メガバンクや地方銀行では保証料が高額になる傾向があります。

では、融資事務手数料型と保証料型の住宅ローンでは、どちらのほうがお得になるのでしょうか。
ここでは融資事務手数料型と保証料型の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

住宅ローンの融資事務手数料とは

融資事務手数料とは、住宅ローンを借り入れる際に手続きの報酬として金融機関へ支払う費用のことです。
融資事務手数料は、「定率型」と「定額型」の2種類に分けられ、融資事務手数料型の住宅ローンを取り扱っている金融機関の多くは、定率型を採用しています。

定率型と定額型の違い

定率型では、住宅ローンの借入金額に対して一定の利率を掛けた金額を支払います。
手数料が借入金額によって変動するため、借入金額が多くなるほど事務手数料が高くなる点に注意しましょう。
手数料率は、一般的には「住宅ローンの借入金額×2.2%(税込み)」で設定されています。

定額型では、手数料を数万円程度の少額に抑えられますが、かわりに借入金利が年0.2%ほど上乗せされるのが一般的です。
借入当初の金額だけを見ると定額型が安いと感じるかもしれませんが、金利が上乗せされるので月々の返済額は多くなり、完済までの総支払額も高くなることがあります。

住宅ローンの保証料とは

住宅ローンの保証料とは、債務者が住宅ローンを返済できなくなったときに保証会社の保証を受けるために支払う費用です。
なんらかの理由で住宅ローンの返済が困難になった場合には、債務者のかわりに保証会社が住宅ローンの残債を支払います。

ただし、債務者の負債が無くなるわけではなく、以降は保証会社に対して返済をおこなわなければなりません。
債務者から見ると、返済先が金融機関から保証会社に変更されることになります。

保証料には外枠方式(一括前払い型)と、内枠方式(金利上乗せ型)の2種類が存在します。

外枠方式(一括前払い型)と、内枠方式(金利上乗せ型)の違い

外枠方式では、住宅ローンの借り入れ時に保証料を一括で支払います。
メリットとしては、内枠方式よりもトータルで支払う金額が少なくなることです。
デメリットとしては、住宅ローン借り入れ時に一括で支払うため、まとまった資金が必要になることがあげられます。

内枠方式は、保証料を住宅ローンの金利に上乗せして、毎月の返済に含めて支払う方式のことです。
住宅ローン借り入れ時に支払う費用が少なくなるといったメリットがある一方で、外枠方式よりも総支払額が多くなってしまう点に注意しましょう。

融資事務手数料型と保証料型のどっちを選べば良い?

融資事務手数料型に向いているのは、返済額を抑えたい方です。保証料型に比べて適用される金利が低いため、毎月の返済額だけでなく最終的な総返済額も抑えられます。
融資事務手数料型では、借入金額×2.2%(税込み)の手数料がかかりますが、繰り上げ返済をおこなったとしても、契約時に支払った手数料は返戻されませんので、注意が必要です。

保証料型に向いている方は、どちらの方式を選択するかによって異なります。

外枠方式は繰り上げ返済を考えている方に向いています。保証料を一括で前払いした場合、繰り上げ返済をおこなうと保証料の一部が返戻されることがあります。
また、借入期間が短い方にも向いています。借入期間が短いほど、100万円あたりに支払う保証料の金額を抑えられるからです。

内枠方式は契約時の諸費用を抑えたい方に向いています。保証料を前払いせずに毎月の返済額に保証料を上乗せすることによって、契約時に支払わずに済みます。

ただし各金融機関では、融資事務手数料型か保証料型のいずれかしか扱っていないことがほとんどです。
そのため自身が借り入れする予定の金融機関の商品は、融資事務手数料型か保証料型かをチェックしてみるといいでしょう。

融資事務手数料型と保証料型を理解し、最適な住宅ローンを選びましょう!

融資事務手数料型と保証料型のどちらにもメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴を理解し、自身に合った住宅ローンを選びましょう。

横浜銀行の住宅ローンでは、融資事務手数料型は「融資手数料型金利プラン」が、保証料型は「標準型金利プラン」が用意されています。それぞれのプランにより金利が異なっていますので、借り入れ時は金利にも注目して支払額をシミュレーションしておきましょう。

自身に合った住宅ローンを選択し、夢のマイホーム生活を満喫してください。

著者プロフィール

中澤 悠生(なかざわ ゆうき)

エイチームフィナジーが運用する「イーデス」の編集者。住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャル・プランナー3級。「家を買いたいけど、ローンをどう選べば良いかわからない」「不動産屋さんに勧められるままにローンを契約したけど後悔している」などの悩みを解決するべく、どこよりも分かりやすい住宅ローン情報を発信しています。

本ページ掲載の情報は作成日時点で株式会社エイチームライフデザインが執筆したものであり、現時点において最新の情報でない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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