老後にそなえる・資産形成

人生にはさまざまな「ライフイベント」があります。
毎日を楽しく豊かに過ごすためにも、いつ、どのくらいのお金が必要になるのかを確認して、計画的に準備をしておくことが大切です。

老後のために、いくら必要?

公的年金のみで老後の生活すべてを賄うのは難しく、将来に向けて自らお金を備える必要性が高まっています。
資産形成が必要な背景を理解し、将来必要になる金額をきちんと把握することで、老後資金準備の計画を立てましょう。

私たちを取り巻く環境は年々厳しくなっています。低金利、少子高齢化、年金問題、人生100年時代、物価上昇=インフレ

少子高齢化、インフレ、低金利の時代、預金だけでお金をふやすことは難しそうです。

「人生100年時代」の到来

人生100年時代がすぐそこまで来ています。老後は想像以上に長いかもしれません。

【100歳以上の人口推移(2030年以降は予測値)】

出所:「100歳以上の人口推移」:2015年までは厚生労働省「令和5年百歳以上高齢者等について」、2030年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)の出生中位 (死亡中位)推計」を基に作成

少子高齢化による年金額の減少

今後、少子高齢化が進み、現役世代の負担が増大すると、老後の生活費を年金だけに頼ることが難しくなりそうです。
そのため、今のうちから自助努力によって老後の資金を準備することが重要になります。

出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(令和5年推計)、財務省 日本の財政関係資料(令和4年10月)を基に作成

物価の上昇へのそなえ

インフレが起こると、お金自体の「額」は変わらなくても、お金の実質的な「価値」は目減りすることになります。

インフレによりお金の「価値」は目減り インフレ率10%
※上記はイメージです。

【過去40年間の物価の推移】

[牛肉(国産品 ロース100g)]1982年:571円 2022年:877円 約1.5倍 バス代(一般バス(7km))]1982年:140円 2022年:217円 約1.6倍
出所:2022年報「小売物価統計調査(動向編)」(総務省統計局)

お金の寿命を伸ばしましょう

1995年は2%以上あった定期預金の金利も、その後は低金利が続いています。
せっかく準備したセカンドライフのための資金も、ただ取り崩すだけではいずれ底をついてしまいます。

【セカンドライフ資金の取崩しイメージ】

運用することでお金の寿命を伸ばすことができます。

【2,000万円の手持ち資金を、毎月15.6万円ずつ取り崩した場合のお金の寿命】

利回りが0.005%の場合:約10年 利回りが4%の場合:約13年 利回りが6%の場合:約17年 利回りが8%の場合:約24年
  • ゆとりある老後生活費の不足額約15.6万円(月額)。
  • 算出にあたって利息は毎月の複利計算で算出していますが、税金・手数料等を考慮していないため実際の運用とは異なります。また、将来の成果を約束するものではありません。

人生100年時代も安心して生き抜くために、
自分にあった資産形成方法を見つけて早いうちから実践しましょう!

ゆとりあるセカンドライフを過ごすためにはいくら必要でしょう?
夫婦2人世帯の老後生活の収支について例を見てみましょう。

(例)夫婦2人 老後の収支

夫:平均的賃金で公的年金に40年加入
妻:国民年金に40年加入(専業主婦)

収入 公的年金月額 約22.4万円

  • 厚生労働省 令和5年度の新規裁定者(67歳以下の方)の年金額の例(夫婦2人、夫は平均賃金で公的年金に40年加入、妻は国民年金に40年加入)

老後夫婦2人の1か月の生活費 26.9万円

出所:総務省 統計局「家計調査年報(家計収支編) 令和4年(2022年)」より作成

老後を公的年金で生活しようとすると

生活費 1か月 26.9万円 年金 1か月 22.4万円 不足 4.5万円

65歳以降のセカンドライフを平均寿命から考えて、おおよそ30年とすると

不足4.5万円 × 12か月 × 30年 =

老後の備えとして年金以外に最低

1,620万円が不足

さらに

友人と趣味を楽しみたい!夫婦でのんびり旅行を楽しみたい!子どもの住宅ローンや孫の教育資金を援助したい!

ゆとりある老後には月に約38.0万円が必要とされている

ゆとりある生活費 1か月 38.0万円 年金 1か月 22.4万円 不足 15.6万円
出所:公益財団法人 生命保険文化センター「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」

ゆとりあるセカンドライフを過ごすためには

不足15.6万円 × 12か月 × 30年 =

老後の備えとして年金以外に最低

5,616万円が不足

目指せ 貯蓄5,616万円!

老後を安心して暮らしていくために、
将来のライフプランを考えて、早い段階から計画していこう!

おすすめの資産形成方法

【金融資産保有額(金融資産保有世帯)】

おすすめの資産形成方法は、年代やタイプによって異なります。自分に合った方法を見つけて、実際に資産づくりを始めてみましょう。
こちらは、各年代ごとの金融資産保有額と、貯蓄の目的ランキングです。

20歳代 307万円 30歳代 741万円 40歳代 1,045万円 50歳代 1,775万円 60歳代 1,960万円 全国平均1,348万円
出所:金融広報中央委員会「令和4年(2022年)家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」より作成

みんなの貯蓄目的ランキング

1位 老後の生活資金 2位 病気や災害への備え 3位 子どもの教育資金
出所:金融広報中央委員会「令和4年(2022年)家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」より作成
旅行資金(1人あたり) 国内旅行平均単価(約2泊):約64,023円 海外旅行平均単価(約8泊):約259,847円 出所:国内旅行 観光庁「旅行・観光消費動向調査2022年」 海外旅行 観光庁「旅行・観光消費動向調査2019年」
結婚資金 挙式、披露宴、披露パーティー総額:約327.1万円 新生活準備費用 インテリア・家具:約24.4万円 家電製品:28.8万円 出所:ゼクシィ 結婚トレンド調査 2023調べ、新婚生活実態調査2023(リクルートブライダル総研調べ)
教育資金(幼稚園入園から大学卒業まで) すべて国公立:約1,055万円 すべて私立:約2,660万円 出所:株式会社日本政策金融公庫/令和3年度「教育費負担の実態調査結果」、文部科学省/「子どもの学習費調査(令和3年度)」
住宅資金 土地付き注文住宅の場合:約4,694.1万円 うち手持金:約449.6万円 出所:独立行政法人住宅金融支援機構「2022年度フラット35利用者調査報告」
老後資金 ゆとりある老後生活費(月額):約38万円 25年(60~85歳)で計算すると…38万円×12か月×25年=約11,400万円 出所:公益財団法人生命保険文化センター「2022年度生活保障に関する調査(速報版)」より算出(夫婦2人で老後生活を送る場合)
入院時の1日あたりの自己負担額 約10,700円 ※1:治療代(約2,700円)、食費(約1,380円)、差額ベッド代(約6,613円)の合計 ※2:治療代、食費は平成30年4月時点の公的医療保険制度にもとづき横浜銀行が計算 ※3:差額ベッド代は、厚生労働省「主な選定療養に係る報告状況(「令和4年9月」)における差額ベッド代1~4人室の1日あたりの平均額」
世帯主が万一の場合の家族の必要生活資金 年間必要額:約327万円 必要年数:約17.1年 出所:公益財団法人生命保険文化センター「令和3年度生命保険に関する全国実態調査」
介護費用 一時的にかかる費用:約74万円 月々の費用:約83,000円 出所:公益財団法人生命保険文化センター「令和3年度生命保険に関する全国実態調査」
葬儀資金 葬儀費用総額:約133.1万円(基本料金67.8万円 飲食費20.1万円 返礼品22.8万円 お布施22.4万円) 出所:株式会社鎌倉新書「第5回お葬式に関する全国調査(2022年)」より算出

年代別

資産形成をはじめる世代のポイント

  • 早い時期から資産づくりをはじめて「時間」を味方に!
  • ためながら増やしましょう!

「時間」を味方にして、コツコツ積み立てましょう!

同じ目標金額を積み立てるにも、早く始めるほど毎月の積立金額を少なくすることができます。

例えば…子どもの教育資金や老後資金などに必要な資金:目標金額1,000万円 10年間:月々約8.4万円 20年間:月々約4.2万円 30年間:月々約2.8万円 40年間:月々約2.1万円
※利息・税金などは考慮しておりません。

資産形成を優先させることが将来にそなえるコツです!

お給料をもらったら、まず貯蓄・投資する分を差し引いて残りで生活するという考え方が大切です。毎月の貯蓄分は自動で積み立てる仕組みを活用しましょう。

ためながらふやしましょう!

少しでも高い利回りで運用することで、将来大きな違いになります。

【毎月3万円ずつ積み立てた場合は・・・】

積立元金:720万円 年率1%:約797万円 年率3%:約987万円 年率6%:約1,393万円
  • 算出にあたって利息は毎月の複利計算で算出していますが、税金・手数料等を考慮していないため実際の運用とは異なります。また、将来の成果を約束するものではありません。

20代~30代の方におすすめの資産形成方法

給与からの先取り貯蓄でコツコツ積み立てられる方法はこちら

資産をそだてる世代の資産形成のポイント

  • 働き盛りの30代~40代は収入が増える一方で、結婚や子どもの教育、住宅購入などライフイベントも多く出費も増える時期。さまざまなライフイベントを乗り越えながら老後資金の準備をしましょう!

① ライフイベントごとの支出の相場

子どもの教育

お子さまの成長とともにさまざまなお金がかかります。お子さまが小さいうちから計画的に準備しましょう。

子どもひとりにかかる教育費の相場

お子さまひとりにおよそ1,000~2,700万円の程度の教育費がかかります。

[幼稚園(3年間合計)]国公立:47万円 私立:92万円 [小学校(6年間合計)]国公立:211万円 私立:1,000万円 [中学校(3年間合計)]国公立:162万円 私立:430万円 [高校(3年間合計)]国公立:154万円 私立:316万円 [大学(4年間合計)]国公立:481万円 私立:822万円 すべて国公立の場合:約1,055万円 すべて私立の場合:約2,660万円
出所:株式会社日本政策金融公庫/令和3年度「教育費負担の実態調査結果」、文部科学省/「子どもの学習費調査(令和3年度)」
「子どもの教育」世代へのマネーアドバイス

教育資金は早いうちから準備しましょう。
世帯年収に占める在学費用の割合は、平均で14.9%となっており、決して軽い負担ではありません。
少しでも負担を軽くするために、早期から教育資金の準備を始めましょう。

【世帯年収に占める在学費用の割合】

10%未満:33.1% 10%以上20%未満:35.4% 20%以上30%未満:16.9% 30%以上40%未満:6.6% 40%以上:8.0%
出所:日本政策金融公庫/令和3年度「教育費負担の実態調査結果」より作成
マイホーム購入

住宅は人生で最も高い買い物。住宅を購入する際は頭金とあわせて住宅ローンの利用が一般的です。
事前にいくら必要なのかを把握し、無理のない返済計画を立てましょう。

住宅購入費用の相場

およそ300~900万円程度の頭金を準備される方が多いです。

[住宅購入価格]土地付注文住宅:4,694.1万円 建売住宅:3,719.0万円 中古戸建住宅:2,703.6万円 新築マンション:4,848.4万円 [手持ち資金]土地付注文住宅:449.6万円 建売住宅:317.7万円 中古戸建住宅:274.3万円 新築マンション:987.8万円 [月々返済額(35年返済の場合)]土地付注文住宅:131,700円 建売住宅:109,400円 中古戸建住宅:82,400円 新築マンション:132,200円
出所:独立行政法人住宅金融支援機構「2022年度フラット35利用者調査報告書」より作成
「マイホーム」世代のマネーアドバイス

マイホームは高額な買い物なので、多くの人は手持ち資金+住宅ローンを利用して購入します。
一般的には住宅価格の20~30%程度の頭金を用意しておくとよいといわれています。また購入時には、住宅価格の5~8%の諸費用も別途必要になります。

[住宅購入時の頭金]頭金20% 住宅ローン80% [諸費用]+住宅価格の5~8% おもな諸費用とは… ①住宅ローン事務手数料 ②保証料 ③団体信用生命保険 ④火災保険・地震保険料 ⑤司法書士手数料 ⑥仲介手数料(中古住宅の場合) ⑦税金(印紙税・登録免許税・不動産所得税・固定資産税)

30代~40代の方におすすめの資産形成方法

給与からの先取り貯蓄でコツコツ積み立てられる方法はこちら

まとまった資金をさらに増やしたい方におすすめの方法はこちら

資産を活用し、引き継ぐ世代のポイント

  • 50代~60代は、一般的に最も収入が高い時期であることに加え、子どもが独立すると教育資金の負担がなくなり、収支を見直すタイミングです!
  • また、大切なご家族を支えるためのそなえや、次の世代に資産をのこす準備をはじめていきましょう。

ライフイベントごとの支出の相場

想定されるライフイベント(準備が必要な資金)

老後資金
介護資金
50代は老後資金準備のラストスパートを!

お子さまの独立などで収支が改善した場合、毎月のつみたて金額を増やしましょう!

おすすめの方法

老後のために貯めてきたお金の運用を考える際は、ハイリスクな投資は避け、インフレに負けない程度の利回りをめざした運用を検討しましょう。

おすすめの方法
介護のそなえ

もし自分が将来、介護状態になったら、家族の負担が心配だなぁ・・・。
公的介護保険だけでは不十分のような気がするけど・・・。

平均寿命と健康寿命の差
  • 健康寿命とは心身ともに自立し、健康的に生活できる期間のことをいいます。
[男性]平均寿命:81.41年 健康寿命:72.68年 平均寿命と健康寿命の差:8.73年 [女性]平均寿命:87.45年 健康寿命:75.38年 平均寿命と健康寿命の差:12.07年
出所:厚生労働省「第16回健康日本21(第21(第二次)推進専門委員会資料3-1」
介護にかかるお金

ご自身やご家族の介護へのそなえは万全ですか?
介護は肉体的・精神的負担に加え、経済的にも負担が大きいものです。介護に必要な資金を確認し、いざというときにそなえましょう。

5年間だと約572万円 10年間だと約1,070万円 月額介護費用の平均8.3万円×介護期間の平均61.1か月+一時的にかかる介護費用の平均74万円→平均(5年9か月)約581万円
出所:公益財団法人生命保険文化センター「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」
介護をおこなった場所別の介護費用(月額)

在宅

平均 4.8万円

自費で購入等した場合の初期費用例(目安)

車いす:自走式6~19万円、電動式30~50万円 特殊寝台:15~50万円(機能により金額は異なる) 階段昇降機:いす式直線階段用50万円~(工事費別途) リフト:据置式20~50万円(工事費別途)レール走行式50万円~(工事費別途)

施設

平均 12.2万円

有料老人ホームを利用した場合の月額費用(目安)

介護付き:約15~35万円 住宅型:約15~35万円 ※費用や入居条件はあくまで目安であり、地域や年度等により異なります。

出所:公益財団法人生命保険文化センター「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」
公益財団法人生命保険文化センター「介護保障ガイド(2021年7月改訂)」より作成
人生で最良の時、50歳からの生活情報サイト 熟年ばんざい「高齢者施設の種類と特徴 徹底解説!」

おすすめの方法

大切な資産のこれからについて考えてみませんか?

人生で起こるさまざまな「ライフイベント」・・・。これまで築かれてきたご資産についてぜひ、横浜銀行にご相談ください。

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お金と暮らしのコラムより

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