横浜銀行店舗写真館

大正9年（1920年） 横浜興信銀行開業時本店 南仲通二丁目20番地（横浜商工会議所所蔵）
明治38年（1905年）横浜七十四銀行本店として建築され、大正7年（1918年）七十四銀行本店となる。
大正9年（1920年）5月から休業し、同年12月横浜興信銀行が設立され、初代本店となる。

大正12年（1923年）関東大震災で焼失した本店 南仲通二丁目20番地
設立3年後、関東大震災に襲われる。
横浜興信銀行は、当時の本支店9か店のうち、横浜市内全6か店と東京支店を焼失。残ったのは高崎支店と川崎支店のみであった。

大正12年（1923年）バラックで営業する本店 弁天通四丁目53番地
急造のバラックでで営業再開。ここでの営業は昭和4年（1929年）まで続いた。

昭和4年（1929年）仮設の本店 弁天通二丁目35番地
旧横浜取引所の建物を改築して、仮設の本店として移転。
バラックからは前進したが、昭和13年（1938年）まで、仮設店舗での営業が続いた。

昭和13年（1938年）住吉町時代の本店 住吉町四丁目42番地
関東大震災から15年、ようやく本店ビルが完成・移転する。昭和35年（1960年）まで使用。
その後、一時、横浜市中区役所となり、現在は、隣地にあった横浜宝塚劇場とともに横浜市市民文化会館（関内ホール）となっている。

昭和35年（1960年）本町時代の本店 本町五丁目47番地
現在の本町通りとみなとみらい大通の交差点付近、および馬車道駅上にあたる場所にあった。
平成5年（1993年）現本店（みなとみらい三丁目1番1号）に移転。

第二銀行本店（旧横浜為替会社、旧第二国立銀行）［建物］ 本町三丁目33番地（横浜商工会議所所蔵）
明治2年（1869年）開業の横浜為替会社の建物。明治3年（1870年）の火災により焼失し、翌4年（1871年）に再築された。明治初期の「和洋折衷建築」の代表作のひとつ。
第二国立銀行、第二銀行を経て、昭和3年（1928年）横浜興信銀行と合同した。写真は、明治38年（1905年）、第二銀行時代の外観。

第二銀行本店（旧横浜為替会社、旧第二国立銀行）［営業室］ 本町三丁目33番地（横浜商工会議所所蔵）
明治2年（1869年）開業の横浜為替会社の建物。明治3年（1870年）の火災により焼失し、翌4年（1871年）に再築された。明治初期の「和洋折衷建築」の代表作のひとつ。
第二国立銀行、第二銀行を経て、昭和3年（1928年）横浜興信銀行と合同した。写真は、明治38年（1905年）、第二銀行時代の営業室。

茂木銀行高崎支店［建物］ 高崎市九蔵町20番地
明治17年（1884年）、群馬県・高崎九蔵町に第七十四国立銀行高崎支店が開店した。明治11年（1878年）に横浜に設立された第七十四国立銀行は、第二国立銀行とともに、生糸売込商を中心とする横浜商人のための銀行であり、生糸産地である群馬県、特に貿易港横浜とを結ぶ交易の拠点・高崎への出店は、膨大な代金決済のためにも必要不可欠であった。写真は、明治29年（1896年）に茂木銀行高崎支店となってから新築した建物の外観。七十四銀行高崎支店を経て、大正9年（1920年）横浜興信銀行高崎支店となり、昭和3年（1928年）には、第二銀行高崎支店（明治8年（1875年）第二国立銀行高崎支店として開店）の業務を継承。横浜銀行に行名変更後の昭和33年（1958年）まで使用された。

茂木銀行高崎支店［営業室］ 高崎市九蔵町20番地
明治17年（1884年）、群馬県・高崎九蔵町に第七十四国立銀行高崎支店が開店した。明治11年（1878年）に横浜に設立された第七十四国立銀行は、第二国立銀行とともに、生糸売込商を中心とする横浜商人のための銀行であり、生糸産地である群馬県、特に貿易港横浜とを結ぶ交易の拠点・高崎への出店は、膨大な代金決済のためにも必要不可欠であった。写真は、明治29年（1896年）に茂木銀行高崎支店となってから新築した建物の内部。七十四銀行高崎支店を経て、大正9年（1920年）横浜興信銀行高崎支店となり、昭和3年（1928年）には、第二銀行高崎支店（明治8年（1875年）第二国立銀行高崎支店として開店）の業務を継承。横浜銀行に行名変更後の昭和33年（1958年）まで使用された。

瀬谷銀行中山支店［建物］ 中山町157番地
瀬谷銀行中山支店は、大正3年（1914年）開店。写真は、震災後、大正13年（1924年）に再築されたもの。
昭和10年（1935年）、鎌倉銀行中山支店となり、昭和16年（1941年）、六行合同により、横浜興信銀行中山支店となった。中山支店は、横浜銀行に行名変更後、昭和44年（1969年）に現在地に移転している。

瀬谷銀行中山支店［営業室］ 中山町157番地
瀬谷銀行中山支店は、大正3年（1914年）開店。写真は、震災後、大正13年（1924年）に再築された建物の内部。昭和10年（1935年）、鎌倉銀行中山支店となり、昭和16年（1941年）、六行合同により、横浜興信銀行中山支店となった。中山支店は、横浜銀行に行名変更後、昭和44年（1969年）に現在地に移転している。

関東興信銀行長後支店と乾繭倉庫［建物］ 藤沢市高倉650番地
明治38年（1905年）、戸塚銀行長後支店として開店し、昭和3年（1928年）に関東興信銀行長後支店となった。写真は、昭和4年（1929年）建物新築時のもの。「乾繭倉庫」を併設し、貸出の担保品としての繭を保管していたものと考えられる。昭和7年（1932年）横浜興信銀行長後支店となり、昭和51年（1976年）に移転するまで当地で営業した。

関東興信銀行長後支店と乾繭倉庫［乾繭倉庫］ 藤沢市高倉650番地
明治38年（1905年）、戸塚銀行長後支店として開店し、昭和3年（1928年）に関東興信銀行長後支店となった。写真は、昭和4年（1929年）建物新築時に併設された「乾繭倉庫」。貸出の担保品としての繭を保管していたものと考えられる。昭和7年（1932年）横浜興信銀行長後支店となり、昭和51年（1976年）に移転するまで当地で営業した。

相模銀行本店　秦野市本町一丁目11番12
明治25年（1892年）、相模銀行本店として開業。昭和16年（1941年）、六行合同により横浜興信銀行秦野支店となる。写真は、昭和25年（1950年）ごろのもの。昭和35年（1960年）に建て替えられるまで使用された。

鎌倉銀行本店 鎌倉市小町一丁目9番1
明治30年（1897年）、鎌倉銀行本店として開業。昭和16年（1941年）、六行合同により横浜興信銀行鎌倉支店となる。写真は、昭和25年（1950年）ごろのもの。昭和43年（1968年）に移転後も、厚生施設「鎌倉倶楽部」として使用されていた。

初代移動出張所（愛称：グリーンバス）［青木橋を行くグリーンバス］
横浜駅前支店を拠点として、昭和33年（1958年）から昭和37年（1962年）まで、相鉄沿線を巡回する移動出張所があり、「グリーンバス」の愛称で親しまれていた。なお、横浜駅前支店は、昭和32年（1957年）に、それまで神奈川区宮前町（京急・神奈川駅の近く）にあった神奈川支店が横浜駅西口に移転・改称したものである。昭和37年（1962年）に希望ケ丘支店・鶴ヶ峯支店が開店するまで、当行の相鉄沿線店舗は横浜駅前と大和だけだった。写真は青木橋を行くグリーンバス。このほか、丸子支店（武蔵小杉支店の前身）を拠点に東横沿線を巡回するコースもあった。

初代移動出張所（愛称：グリーンバス）［希望ヶ丘駅前での営業風景］
横浜駅前支店を拠点として、昭和33年（1958年）から昭和37年（1962年）まで、相鉄沿線を巡回する移動出張所があり、「グリーンバス」の愛称で親しまれていた。なお、横浜駅前支店は、昭和32年（1957年）に、それまで神奈川区宮前町（京急・神奈川駅の近く）にあった神奈川支店が横浜駅西口に移転・改称したものである。昭和37年（1962年）に希望ケ丘支店・鶴ヶ峯支店が開店するまで、当行の相鉄沿線店舗は横浜駅前と大和だけだった。写真は支店開設前の希望ヶ丘駅前での営業風景。このほか、丸子支店（武蔵小杉支店の前身）を拠点に東横沿線を巡回するコースもあった。

2代目移動出張所［ドリーム駐在所］
昭和47年（1972年）以降、2代目の移動出張所が活躍した。初代のバスより小型で、2台セットで巡回したが、平成元年（1989年）までにすべて廃止となった。写真は、和泉支店を拠点とするドリーム駐在所での営業風景。昭和55年（1980年）にドリームランド出張所が開店し、現在は戸塚南支店となっている。

2代目移動出張所［白根駐在所］
昭和47年（1972年）以降、2代目の移動出張所が活躍した。初代のバスより小型で、2台セットで巡回したが、平成元年（1989年）までにすべて廃止となった。写真は鶴ヶ峯支店を拠点とする白根駐在所での営業風景。昭和51年（1976年）に白根出張所が開店し、現在は白根支店となっている。

瀬谷銀行の門［門］ 瀬谷区中屋敷一丁目
明治40年（1907年）開業の瀬谷銀行本店の門が現在も残っている。

瀬谷銀行の門［説明文］ 瀬谷区中屋敷一丁目
明治40年（1907年）開業の瀬谷銀行本店の門が現在も残っている。

旧鎌倉銀行由比ヶ浜出張所［バー「THE BANK」］（平成27年閉店） 鎌倉市由比ヶ浜三丁目
昭和3年（1928年）鎌倉銀行由比ヶ浜出張所として開店、昭和16年（1941年）六行合同により横浜興信銀行由比ヶ浜出張所となり、昭和20年（1945年）閉店した。その後も建物は残り、バー「THE BANK」が営業していたが、平成27年（2015年）閉店。

旧鎌倉銀行由比ヶ浜出張所［看板］ 鎌倉市由比ヶ浜三丁目
昭和3年（1928年）鎌倉銀行由比ヶ浜出張所として開店、昭和16年（1941年）六行合同により横浜興信銀行由比ヶ浜出張所となり、昭和20年（1945年）閉店した。その後も建物は残り、バー「THE BANK」が営業していたが、平成27年（2015年）閉店。「由比ヶ浜出張所」の看板の上には、当初「鎌倉銀行」の4文字であったものを「横浜興信銀行」の6文字に変更した跡が残る。

馬車道駅に残る本町時代の本店の遺構［馬車道駅の壁画（彫刻）］
本町時代の本店（昭和35年（1960年）～平成5年（1993年））は、現在の馬車道駅上にあたる場所にあった。
建築家であり教育者であった中村順平氏の手になるロビーの壁画（彫刻）が馬車道駅に移設され、保存されている。

馬車道駅に残る本町時代の本店の遺構［金庫扉、貸金庫］
本町時代の本店（昭和35年（1960年）～平成5年（1993年））は、現在の馬車道駅上にあたる場所にあった。
金庫扉、貸金庫が馬車道駅に移設され、保存されている。

旧明和銀行本店（現中央労働金庫小田原支店） 小田原市本町二丁目1番23
明治30年（1897年）小田原通商銀行本店として開業。大正13年（1924年）小田原・小田原通商・国府津・曽我の4行が合同して新設した小田原実業銀行本店となり、昭和2年（1927年）、休業を経て新設の明和銀行が整理受託、明和銀行本店となる。この建物は、明和銀行本店として昭和3年（1928年）に建てられたもの。昭和16年（1941年）六行合同により横浜興信銀行小田原支店（2代目）となり、昭和49年（1974年）に移転するまで当行小田原支店であった。現在も中央労働金庫小田原支店として現役である。

旧都南貯蓄銀行本店（現都南ビル） 吉田町10番地
昭和20年（1945年）に横浜興信銀行と合同した都南貯蓄銀行の本店ビルであった。横浜興信銀行は、建物は継承しなかったが、営業を継承した。昭和5年（1930年）に建てられ、現在も「都南ビル」として現役である。

旧本店別館（現横浜アイランドタワー低層部） 本町六丁目
昭和4年（1929年）に第一銀行横浜支店として建築され、昭和55年（1980年）からは当行本店別館であった。本町からみなとみらい地区につながる道路にあたる位置にあったが、曳家（ひきや）工法によってバルコニー部分が移設され、文化芸術、経済振興と魅力的な都市空間形成を融合させた横浜市の都市ビジョン「クリエイティブシティ・ヨコハマ」の推進拠点という機能を担い、新たな歴史を重ねている。横浜市歴史的建造物に認定されている。