2026.06.22

早めの準備で安心!退職金の使い道、整理してみませんか?

作成
2026年6月

退職金は、これからの人生を支える大切な資金です。旅行や趣味、家族との時間など、豊かな暮らしにつながる活用方法をイメージされる方も多くいると思います。「人生100年時代」と言われているように、退職後の人生は想像以上に長いものになっています。
だからこそ、どのように活かせば安心して豊かに暮らせるのか、ご自身やご家族のためにあらかじめ考えておくことが大切です。
この記事を通して、退職金の使い方を整理し、充実したセカンドライフへの第一歩を踏み出しませんか?

退職金の使い道

退職金を受け取ったあと、多くの人はどのような使い道を考えているのでしょうか。
まずは、他の人の実際の選択を知ることで、ご自身の退職金の使い道を考えるヒントが得られるかもしれません。
以下のグラフは、退職金受取(予定)者約2,000人を対象とした調査結果です。

[退職金の主な使い道(複数回答)(2022年実施)]預貯金 59.3%、日常生活費への充当 25.6%、旅行などの趣味 21.7%、住宅ローンの返済 20.8%、資産運用のための金融商品の購入 20.3%、住宅関連費用 19.0%、家電・耐久消費財の購入 11.0%、子ども・孫の教育費や結婚資金 等 8.3%、開業・起業資金 1.8%、その他 3.5%、特に決めていない 9.7%

出典:一般社団法人 投資信託協会(現:資産運用業協会)「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査報告書」(2022年3月)のデータを基に横浜銀行が作成

最も多い回答は「預貯金」で、約6割の人が選択しています。退職後の生活への不安から、まずは身近な預け方を選択し、使い道が決まるまで手を付けない傾向が見て取れます。
「預貯金」に次いで多いのが、「日常生活費への充当」、「旅行などの趣味」、「住宅ローンの返済」です。こちらは皆さんにとっても、想像のしやすい退職金の使い道なのではないでしょうか?
一方で、「資産運用のための金融商品の購入」が「住宅ローンの返済」と並んで多い使い道として挙がっています。つまり、約5人に1人は退職金を利用した資産運用を意識していることになります。想像よりも多いと感じた方も多いのではないでしょうか。大切な資産の運用を検討するのは、「ふやす」という点では有意義である一方、元本割れなどの「リスクをともなう」ことから、慎重になる方も少なくありません。
退職金の一部を運用に活用するという考え方は、長いセカンドライフにそなえるための1つの選択肢です。この機会を活用した資産運用に関する考え方を整理してみましょう。

なぜ退職金で資産運用をするのか

退職後の生活を考えるとき、多くの方は「年金」が生活費になると想像すると思います。しかし、年金だけで老後の生活費をすべて賄うのはなかなか難しいです。総務省統計局の「家計調査年報 家計収支編2025年(令和7年)」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の月平均生活費は約29.7万円と算出されています。一方、厚生労働省が公表している令和8年度の公的年金額は月額約23.7万円※とあり、月々約6万円の不足が生じます。年間では約72万円、退職後の生活期間を30年と仮定すると、総額で約2,160万円の不足が見込まれます。

  • 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準。

退職金の使途の選択肢として、「使う」「貯める」だけでなく「ふやす」ことを検討している方は、長生き時代に向けて、手元のお金ができるだけ長く働き続けるよう、お金の寿命を伸ばす方法を考えているのかもしれません。
いざ資産運用を考えてみようと思い立っても、何から手を付けたらいいかわかりませんよね。今回は最初の準備として、退職金のうちどのくらいの金額を資産運用に回せばいいのかについて、まずは整理してみましょう。

お金の色分けを考えよう

退職金を整理する方法としておすすめしたいのが、お金を目的別に「色分け」して考えることです。
以下のイメージ図を参考に、退職金を次の3つのカテゴリに分けて考えてみましょう。

日常の生活に必要なお金 近い将来使い道が決まっているお金 当面使う予定がないお金

①日常の生活に必要なお金

まず最優先で確保したいのが、毎月の生活費を支えるお金です。年金が始まるまでの生活費や、年金で不足する分を補う役割を担います。
次のような使い道が当てはまります。

  • 食費・光熱費
  • 家賃・住宅ローン
  • 医療費・保険料 など

ここが不足すると、生活そのものに不安が出てしまいます。「減らさない・増やそうとしない」、安定重視のお金と考えるのが基本です。

②近い将来使い道が決まっているお金

次に考えるのは、数年以内に使うことが決まっているお金です。こちらは、「日常の生活に必要なお金」とは別枠で管理しましょう。
次のような使い道が当てはまります。

  • 住宅のリフォーム
  • 車の買い替え
  • 子や孫への資金援助
  • 旅行や趣味の計画 など

期限が決まっているため、定期預金などに分けて預けておき、「計画どおりに使えること」が何より重要です。

③当面使う予定がないお金

すぐに使う予定がなく、長く預けられる可能性があるお金です。
また、急な出費や、今後の生活設計の見直しにそなえる「クッション役」となります。
次のような使い道が当てはまります。

  • 長生き時代へのそなえ
  • 相続を意識した資金 など

この「当面使う予定のないお金」から資産運用について考えるのが一般的です。
このように、使途に合わせてお金を整理しておくことで、生活費や急な大きな出費へのそなえができ、そのうえで、リスク資産を保有して「ふやす」という選択肢も、計画的に検討できるのではないでしょうか。
退職金を「ふやす」方法には、金融機関の退職金専用プランやNISA、個人年金保険などさまざまな手段があります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った活用方法を見つけやすくなります。おかねの預け方については、以下の記事も参考にしてみてください。

初心者でもわかる!お金の預け方と知っておきたいポイント

まとめ

今回の記事を通して、退職金の使い道は少し整理できたでしょうか?もしもなかなか使い道が決まらない、自分一人で考えるのが不安などのお悩みがあれば、最寄りの金融機関の専門家に相談してみることも1つの手です。
これからの人生をより豊かにするための資金として、退職金と上手に向き合い、自分らしいセカンドライフを楽しみましょう。
横浜銀行では、退職金お受取時にご利用可能なおトクな専用プランもご用意しています。退職金お受取時にはぜひご確認ください。

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