
2025.04.22
いつもの貯蓄、変えてみませんか?定期預金のススメ!
- 監修
- 株式会社MILIZE
- 作成
- 2025年4月
定期預金は、お金を貯蓄する手段の1つです。多くの金融機関で提供されていますが、「普通預金と何が違うのだろう」「定期預金にはどのようなメリットがあるの?」と疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、定期預金の特徴や普通預金との違い、メリットやデメリットを紹介します。
定期預金とは?基本的な仕組みと特徴
定期預金とは、あらかじめ預入期間を指定する預金のことです。金融機関や定期預金の種類によって選べる預入期間が異なり、1か月・6か月・1年や10年といった長期間まで幅広く設定されています。
普通預金のように自由にお金を引き出せるわけではなく、中途解約をしない限り、預入期間中は基本的に引き出しができません。その分、普通預金よりも高い金利が設定されるのが特徴です。なお、名称は金融機関によって異なり、銀行や信用金庫では「定期預金」、ゆうちょ銀行や農協(JA)、漁協(JF)などでは「定期貯金」と呼ばれます。
定期預金と普通預金の違い
定期預金と普通預金の違いは、「預入期間の定め」と「金利水準」です。
普通預金は預入期間が定められておらず、ATMや金融機関窓口などで自由にお金を預けたり引き出したりできます。日常的な入出金や、クレジットカードの引き落し、公共料金の口座振替の口座として利用されることが一般的です。
一方、定期預金は、あらかじめ指定した期間※までお金を動かせず、引き落し等の口座として利用することはできません。そのため、将来のための貯蓄や資産形成に向いています。
- ※
金融機関によって異なる
定期預金の種類
定期預金には、いくつかの種類があります。その中でおもな定期預金の種類は以下のとおりです。
定期預金の種類と内容
スーパー定期預金 | 銀行や信用金庫、労働金庫などで提供される一般的な定期預金のこと。 |
---|---|
大口定期預金 | 最低預入金額が、1,000万円以上の定期預金のこと。 |
積立定期預金 | 毎月決まった日に決まった金額を普通預金から自動的に振り替えて積み立てる定期預金のこと。 |
その他にも、金融機関によりますが、利息分割定期などさまざまな種類があります。ご自身のライフスタイルや資産形成にあわせて選択することができます。
定期預金のメリット3選
定期預金には、以下のメリットがあります。
1. 将来に備えて計画的な貯蓄ができる
定期預金は、満期日まで原則として引き出せないため、貯めたお金を使ってしまう心配がありません。教育費や住宅購入資金など、大切な資金を確保しておくことに適しています。
2. 預金保険制度(ペイオフ)の対象で安全性が高い
預金等は、預金保険制度の対象となっており、預金者が預金保険制度の加盟金融機関に預金すると、預金者と金融機関と預金保険機構の間で自動的に保険契約が成立します。万一、取扱金融機関が破綻しても、預金者は預金保険制度によって、1金融機関ごとに合算して、預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息等が保護されます。
また、株式投資や投資信託と異なり、元本割れのリスクが少ない預金保険制度の範囲内であれば元本割れの心配がないため、安心して資産形成できます。
3. 普通預金よりもやや高い金利が期待できる
預入期間が決まっているため、金融機関は資金運用がしやすく、普通預金よりも高い金利を提供する傾向があります。
手元資金に余裕があり、当面使う予定がない資金は、定期預金のほうが金利メリットを享受できます。
定期預金以外の資産運用方法
定期預金以外の資産運用方法については、別の記事で詳しく説明していますので参考にしてみてください。
定期預金の注意点
1. 引き出したいときは、中途解約の手続きが必要
満期日を迎える前にお金を引き出すには中途解約が必要です。中途解約の場合、約束された金利ではなく、中途解約利率(約定利率より低い利率)が適用されるため、利息がほとんど得られなくなることもあります。
2. 投資と比較すると、少し物足りない
定期預金は、安全性が高く、普通預金よりも金利が高いですが、株式投資や投資信託といった収益性の高いものと比較すると、物足りなさを感じる場合があります。
3. インフレリスクがある
インフレリスクとは、物価の上昇によってお金の価値が目減りすることです。
定期預金の金利が物価上昇率よりも低い水準の場合、資産が実質目減りする可能性があります。そのため、元本保証の定期預金と株式や投資信託といった収益性の高い商品を組み合わせて活用し、インフレリスクを回避しましょう。
まとめ
定期預金は、将来のために安全かつ計画的にお金を貯める手段として有用です。一定額までは預金保険制度の対象でもあり、元本が守られる点が魅力です。
「貯める」目的には定期預金を活用し、「増やす」目的には投資信託や積立投資を組み合わせることで、より効率的な資産形成をめざしましょう。

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