2022.12.20

低栄養を予防して、健康長寿を実現するために

提供
株式会社ツクイ(管理栄養士)
更新
2022年12月

こんな経験はありませんか?
「面倒だから、・・・」と菓子パンやインスタントといった軽いものを食べがち、
ご飯は、お茶漬けや漬物や佃煮でサラサラッと済ましたり、お菓子をつまんだり…、晩酌とおつまみだけ…、
食事なんて「お腹がふくれればいいや」「心が満足すればいいや」なんていう食べ方はしていませんか?

近年、好きなものを何不自由なく食べられる非常に恵まれた食環境になりました。
昭和40年頃までは「一汁一菜」もしくは「一汁二菜」「お父さんだけの特別なおかず」だったものが、高度成長期から現代にかけて、スーパー、コンビニ、外食産業など大きな変化があり、便利な世の中となりました。
ですが、カロリーばかり高く、栄養価の低い食品が氾濫していたり、テレビや雑誌などの健康情報に流されたりで、食事に偏りが出ているのが現状です。
流行の健康情報に流されないよう、楽しく美味しい食事をしましょう。
笑いが健康と長寿の特効薬であるように、楽しく美味しい食事は、血行を良くし、栄養がみなぎります。
食事を楽しむことで心が豊かになり、血行が良くなれば、抵抗力も高まります。
低栄養を予防し、健康長寿を実現するために「食べることを楽しみましょう!」

  • 『低栄養』とは、食欲の低下や食事が食べにくい、飲み込みにくい等の理由から、徐々に食欲や食事量が減って、体を動かすために必要なエネルギーと体をつくるタンパク質が不足している状態のことを言います。

困ったときの、ひと工夫!

食べたくないときは・・・

食欲がないときや体調がすぐれないときは

  • 好きなものを食べましょう。
  • おかずを先に食べ、ご飯は食べられるだけでよし。
  • 水分不足に気を付けましょう

食欲がなくても、甘いものなら・・・

  • プリン、アイスクリーム、カステラ等好きなおやつを食べましょう

時には甘えましょう

冷凍食品、レトルト食品、缶詰、お惣菜などは「手抜き」と抵抗ありますか?
日常の家事いっさいを担って完璧にこなそうとすると追い詰められてしまいます。
これらを使うことは決して手抜きではありません。あなたが倒れないことが暮らしを守ります。時には調理済み食品に甘えましょう。今は美味しいものが沢山あります。

水分補給も忘れずに

加齢とともに水分の貯蔵庫である筋肉量が少ない上に、喉の渇きを覚えにくかったり、食事量が減ってきたり、トイレの回数を減らそうとあえて水分を摂らない等、知らない間に脱水症になっていることもあります。脱水症は夏だけでなく、暖房器具を使用する冬にもなることがあります。季節を問わず朝起きたとき、食事の前後、運動後、入浴後、寝る前、日中部屋にいても時間を決めて、こまめに水分補給をおこないましょう。
ちなみに・・・食品にも相当の水分が含まれています。3食の食事を食べることも水分補給につながります。

いつまでも不自由ない健康な体で美味しく食事ができるためにも、日々の食生活には注意する必要があります。近年、話題になっており生活習慣病も大半の原因が食事から始まるものが多いです。
「健康になるために食べる」「ずっと美味しく食べるために健康になる」どちらが先かは人それぞれですが、いずれにしても健康長寿をめざす事には変わりません。
いつまでも健康な体と美味しい食事ができるように、あなたの食事、もう一度見つめ直してみませんか?