【特集】人生100年時代 年金の受取時期は何歳からにしたらいいの?

提供:株式会社ZUU
作成日:2018年9月21日、更新日:2019年8月19日

(画像:PIXTA)

「人生100年時代」と呼ばれる今、60歳の定年を過ぎても働く人がたくさんいます。さまざまな選択肢がある中で、老齢基礎年金の受取開始時期は60歳から70歳の間で自由に選択することができるのをご存じでしょうか。通常は65歳から年金を受け取れるようになりますが、65歳よりも早く受け取れる「繰り上げ受給」と65歳を超えてから受け取る「繰り下げ受給」制度があります。それぞれどのような内容なのか、確認してみましょう。

年金の「繰り上げ受給」って?

まず、年金の繰り上げ受給について確認しましょう。これは、年金受給資格を持った人が請求すれば65歳を待たずに60歳から65歳の間でも年金の受け取りを開始することができるという制度です。ただし、年金の繰り上げ受給を請求した場合、平均寿命から見るとトータルの年金受給期間が長くなるため、一生涯毎月の受取額が少なくなってしまいます。また、障害基礎年金や寡婦年金などの受給資格を失ってしまうので注意しましょう。

年金の繰り上げ受給についてもう少し深く確認してみます。年金の繰り上げ受給には「全部繰り上げ」と「一部繰り上げ」の2種類があります。なお、1941年4月2日以降に生まれた人とそれ以前に生まれた人では年金の減額率が異なります。実際にこれから60歳を迎える人を例にして考えてみましょう。

1959年11月生まれで今年60歳になる人が「全部繰り上げ」をすると、請求した月から65歳の誕生日を迎える前月までの月数の0.5%分が減額率になります。例えば、60歳になった直後(60歳0か月)に請求すると「0.5%×60か月」で「30%」の減額率、一方で65歳になる1か月前(64歳11か月)に請求すると「0.5%×1か月」で減額率は「0.5%」です。

年金の「繰り下げ受給」って?

次に「繰り下げ受給」について一緒に確認しましょう。年金の繰り下げ受給は、本人が希望すると66歳以降から年金を受け取れる制度で、65歳より受取開始時期を遅らせる分、毎月の年金受給額が多くなります。繰り下げ受給も繰り上げ受給の場合と同様に、1941年4月2日以降に生まれた人と1941年4月1日以前に生まれた人では増額率が異なります。

繰り上げ受給をしたときと同じように、1959年11月生まれで今年60歳になる人の増額率を計算してみましょう。65歳の誕生日を迎えた月から繰り下げを申し出た前月までの月数に0.7%を乗じて計算します。例えば、66歳0か月で請求した場合は、65歳0か月から66歳0か月の12か月間が対象となる月数とみなします。増額率は「12か月×0.7%」で「8.4%」です。

この数式で計算をすると、70歳0か月の人の増額率は42.0%になり、それ以降は繰り下げをしても増額できません。つまり繰り下げ受給で増額率が加算されるのは70歳が限度になるということなのです。

人生100年時代を迎える今、老後にどう備えるべきなの?

厚生労働省が2018年9月14日に公表した「百歳高齢者表彰」についてのプレスリリースでは、住民基本台帳に基づく100歳以上の長寿の人たちは69,785人とのことです。100歳以上の高齢者が1,000人を超えた年が1981年、1万人を超えた年が1998年だと考えると、人生100年時代がもうすぐそこまできていると考えられます。

では、私たちは人生100年時代にどう備えるのがよいでしょうか。老後の生活に対して必要な備えは人それぞれの価値観によってさまざまですが、以下のような項目が大切なことだといえます。

もし、年金受給開始時期を70歳以降も選べるようになれば、70歳まで働くという選択肢もありえるかもしれません。年金受取額や税金がどのようになるのかを総合的に考えて、自分にとって最良だと思われる受給開始時期を選択しましょう。

人生100年時代のライフスタイルを考えよう

これまでとは異なり、ライフスタイルが多様化し、人それぞれ自分にとって最良の道を選択することができるようになってきました。年金の受け取り方も繰り上げ受給や繰り下げ受給などさまざまです。自分のライフプランに照らし合わせながら、今後どのような生き方をしていけばよいのかを考えてみませんか。

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