
2024.08.23
NISAは積み立てだけじゃない!知っておきたい基本3選
- 監修
- 株式会社MILIZE
- 作成
- 2024年8月
2024年1月に新しいNISA制度がスタートし、従来の制度が大幅に拡充され、より利用しやすくなりました。「名前は聞いたことがあるけどどんな制度かは分からない」「どうやって使えばいいのか悩んでいる」といった方も多いでしょう。今回はNISAの基本について、活用パターン例も踏まえて紹介していますので、これからNISAを検討する方も、すでにNISAを利用している方もぜひ参考にしてみてください。
NISAとは?
NISAとは、「運用で得た利益」が「非課税」になる制度で日本に居住する18歳以上であればどなたでも利用できます。2024年から制度が恒久化・非課税で運用できる期間が無期限化され、生涯にわたって安定的に資産形成しやすい制度になりました。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違い
2024年からのNISA制度は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税枠が利用可能です。それぞれの違いについて見ていきましょう。
「つみたて投資枠」では、コツコツと積立で資産形成が可能です。少額からスタートすることができ、はじめての方でも利用しやすいのが特徴です。
「成長投資枠」では、まとまった資金で運用したり、コツコツ積み立てたりと、一人ひとりにあわせた自由な投資が可能です。「つみたて投資枠」よりも年間投資枠が大きく設定されています。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用できます。それぞれの特徴を上手に活かして組み合わせることで、おトクにNISAを活用できるでしょう。
![NISA制度の概要 [成長投資枠]対象者:日本に居住する18歳以上の方(口座開設年の1月1日現在)、投資可能期間:無期限、非課税保有限度額(生涯投資枠):1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)、年間投資枠:240万円、両制度の併用:可能、投資対象商品:上場株式・投資信託等(一部対象除外あり)(注)、買付方法:一括・積立どちらも可 [つみたて投資枠]対象者:日本に居住する18歳以上の方(口座開設年の1月1日現在)、投資可能期間:無期限、非課税保有限度額(生涯投資枠):1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)、年間投資枠:120万円、両制度の併用:可能、投資対象商品:長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託、買付方法:積立投資のみ (注)整理・監理銘柄の株式や、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等は投資対象から除外されます。](/column/shared/images/column/topics/a0205_img_01.png)
NISAの活用パターン例
NISAの活用方法について4つの例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
①コツコツ長期で積立派(つみたて投資枠のみ利用)
つみたて投資枠は一生涯で1,800万円まで、年間では120万円まで投資可能です。毎月10万円以内で積立する金額を決め、時間分散しながら、少額でコツコツ積立投資をおこなうことができます。
![(例)月5万円を30年間つみたて投資枠で積立投資した場合 [1年目]残り購入可能額:1,740万円 つみたて投資枠:60万円 [2年目]残り購入可能額:1,680万円 つみたて投資枠:120万円 [3年目]残り購入可能額:1,620万円 つみたて投資枠:180万円 [4年目]残り購入可能額:1,620万円 つみたて投資枠:240万円 [30年目]つみたて投資枠:1,800万円](/column/shared/images/column/topics/a0205_img_02.png)
②一気に積立派(つみたて投資枠+成長投資枠でも積立利用)
成長投資枠は、まとまった資金での一括購入だけでなく積立でも利用することができます。成長投資枠は一生涯で1,200万円まで、年間では240万円まで投資可能です。つみたて投資枠と成長投資枠の投資枠の合計が1,800万円までで、つみたて投資枠と併用することで時間分散しながら、短期間で生涯投資上限額まで活用することができます。
![(例)月10万円を5年間つみたて投資枠、月20万円を5年間成長投資枠で積立投資した場合 [1年目]残り購入可能額:1,440万円 つみたて投資枠:120万円 成長投資枠:240万円 [2年目]残り購入可能額:1,080万円 つみたて投資枠:240万円 成長投資枠:480万円 [3年目]残り購入可能額:720万円 つみたて投資枠:360万円 成長投資枠:720万円 [4年目]残り購入可能額:360万円 つみたて投資枠:480万円 成長投資枠:960万円 [5年目]つみたて投資枠:600万円 成長投資枠:1,200万円](/column/shared/images/column/topics/a0205_img_03.png)
③まとめて運用する派(成長投資枠を一括でのみ利用)
成長投資枠は一生涯で1,200万円まで、年間では240万円までまとまった資金で一括投資することができます。年間240万円以内であれば、ご自身の好きなタイミングで購入することができます。
![(例)年240万円を5年間成長投資枠で毎年一括投資した場合 [1年目]残り購入可能額:1,560万円 つみたて投資枠:240万円 [2年目]残り購入可能額:1,320万円 つみたて投資枠:480万円 [3年目]残り購入可能額:1,080万円 つみたて投資枠:720万円 [4年目]残り購入可能額:840万円 つみたて投資枠:960万円 [5年目]残り購入可能額:600万円 つみたて投資枠:1,200万円](/column/shared/images/column/topics/a0205_img_04.png)
④両方活用する派(つみたて投資枠+成長投資枠を一括で利用)
つみたて投資枠で積立しながら、成長投資枠で一括購入することもできます。上記で説明したように、成長投資枠は一生涯で1,200万円まで、年間では240万円まで一括投資することができます。NISAで生涯保有できる上限金額は1,800万円ですので、成長投資枠を上限1,200万円まで利用する場合、つみたて投資枠の上限は累計600万円までとなります。
![(例)月5万円を10年間つみたて投資枠、年240万円を5年間成長投資枠で毎年一括投資した場合 [1年目]残り購入可能額:1,500万円 つみたて投資枠:60万円 成長投資枠:240万円 [2年目]残り購入可能額:1,200万円 つみたて投資枠:120万円 成長投資枠:480万円 [3年目]残り購入可能額:900万円 つみたて投資枠:180万円 成長投資枠:720万円 [4年目]残り購入可能額:600万円 つみたて投資枠:240万円 成長投資枠:960万円 [5年目]残り購入可能額:300万円 つみたて投資枠:300万円 成長投資枠:1,200万円 [10年目]つみたて投資枠:600万円 成長投資枠:1,200万円](/column/shared/images/column/topics/a0205_img_05.png)
まとめ
今回はNISA制度やNISAの活用パターン例についてご紹介しました。もちろんNISAの活用方法は、これらに限定されるものではありません。また、対象商品も異なりますので、つみたて投資枠と成長投資枠のそれぞれの特長を上手に生かして、資産形成をしていきましょう。
「NISAについてもっと詳しく知りたい」「誰かに相談してみたい」そんな思いをお持ちの方はぜひ横浜銀行にお気軽にご相談ください。

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