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〔世界経済概況〕米国・4月度
景気は堅調な拡大が続いている。3月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比30万3000人増と、市場予想を大幅に上回った。失業率も0.1ポイント改善し、3.8%となった。移民急増などを背景に労働力の供給が増えたことで、人手不足が緩和するとともに雇用拡大をもたらした。一方、3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.5%上昇と、伸びは2カ月連続で拡大。2022年半ば以降のインフレ鈍化基調がこのところ足踏みしており、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げを急がない構えだ。3月末のダウ工業株30種平均は3万9807.37ドルと、月間で2.1%上昇した。
米ドル/円
04月26日 17:50
〔世界経済概況〕ユーロ圏・4月度
経済は低迷している。サービス業への支出は底堅いものの、製造業の需要は弱い。3月のユーロ圏消費者物価指数の伸び率は前年同期比2.4%と3カ月連続で減速する中、欧州中央銀行(ECB)は4月会合で政策金利の据え置きを決定。中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格高騰などがインフレの上振れリスクとなることも懸念されており、世界経済の減速も警戒される。ユーロ・ストックス50株価指数は3月末で5083.42と、月間で4.2%上昇した。
ユーロ/円
英ポンド/円
スイスフラン/円
04月26日 17:51
〔世界経済概況〕オーストラリア・4月度
景気減速が続いている。3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.5%上昇し、伸びは前月の3.4%から拡大した。自動車燃料が8.1%となるなどエネルギー価格が再び急騰したことに加え、家賃や保険・金融サービスも高止まりしており、消費の弱さにつながっている。国際通貨基金(IMF)は2024年の実質GDP(国内総生産)成長率を1.5%と予測。コロナ禍の時期を除けば、1990年代初頭の景気後退期並みの低い水準だ。3月の失業率は3.8%と前月より0.1ポイント悪化した。シドニー株式市場のS&P/ASX200指数は3月末時点で7896.9と、月間で2.6%上昇した。
豪ドル/円
NZドル/円
〔世界経済概況〕中国・3月度
不動産不況の長期化が景気回復の重荷になっている。1~2月の不動産開発投資は前年同期比9.0%のマイナスだった。インフラ投資や製造業の投資はプラスとなっており、不動産の不振ぶりは際立っている。
政府は今月開かれた全国人民代表大会で、経営不振に陥った不動産開発事業者の処理を進める方針を示すなど、不動産市場の抜本的な対策を図っていく方向性を打ち出した。上海株式市場の上海総合指数は2月末に3015.17と、月間で8.1%上昇した。
中国元/円
04月26日 17:46
〔世界経済概況〕ブラジル・4月度
景気は底堅く推移している。国際通貨基金(IMF)は今年の成長率を2.2%と、昨年の2.9%(推計)を下回るものの、従来予想の1.7%から大幅に引き上げた。2月の鉱工業生産は前年同月比5.0%増、サービス業活動は2.5%上昇した。3月の消費者物価指数上昇率は3.93%に減速し、インフレは落ち着いている。中銀のカンポスネト総裁は、国内外で不確実性が高まっているとして、利下げペースを落とす可能性に言及した。サンパウロ株式市場のボベスパ指数は3月末時点で12万8106.10と、月間で0.7%下落した。
ブラジルレアル/円
情報提供:時事通信社