—ブレイキンをはじめたきっかけは?
ヒップホップダンスは小学校の1年生〜5年生くらいまでやっていたんですけど、その時のヒップホップの先生がはじめて *バトル っていうものをやって見せてくれたんですよ。それがきっかけでどこかでやっているバトルの大会に出てみようと思って来たのが このダンススタジオ WAAAPS でした。
* DJが選んだ曲に合わせて、対峙するダンサーが交互に自身の踊りを見せ合い勝敗を決める。即興性が高く、事前に振り付けが決まっているショーケースとは異なる。
ここではいろいろなジャンルのダンス体験ができるというので、普段やっているヒップホップではなくて違うジャンルをやってみたいなと思って選んだのがブレイキンでした。理由としては、はじめてすぎて何もできなかったんですけど、「できなかったこと」がすごく自分の中では楽しくて、「あ、この “できない” を “できる” にしたい」と思って、「この今までやったことのないブレイキンをやりたい」と思ったのがきっかけですね。帰り道で父親と「なのは、どうする?ヒップホップやる?」と話していたんですけど「いや、ブレイキンやる」と伝えました。
ブレイキンって本当に難しいんですよ。今までやってきたダンスと比べて、原理がわからないというか。どうしたらあの動きができるんだろうって、見ても1回ではわからないというか。すべてが新しくて。努力して毎日毎日練習していかないとできないもの、その日の練習を楽しみに今日学校がんばろうって思うくらいにブレイキンが好きだし、もう生活の一部というか。起きて歯を磨くのと同じくらい日常的で、もうなにか⋯離せないというか、私のからだの一部くらいに思っています。