景気は依然、底堅く推移しているものの、鈍化の兆しも若干見え始めた。2月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比27万5000人増と、市場予想を上回る堅調な伸びを記録。しかし昨年12月と今年1月の就業者数は計16万7000人下方修正された。失業率も0.2ポイント悪化し、3.9%だった。一方、1月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.4%上昇と、連邦準備制度理事会(FRB)の目標の2%に近づいた。インフレの鈍化基調を踏まえ、FRBは年内の利下げ時期を慎重に探る。2月末のダウ工業株30種平均は3万8996.39ドルと、月間で2.2%上昇した。