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〔世界経済概況〕米国・4月度
景気は堅調な拡大が続いている。3月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比30万3000人増と、市場予想を大幅に上回った。失業率も0.1ポイント改善し、3.8%となった。移民急増などを背景に労働力の供給が増えたことで、人手不足が緩和するとともに雇用拡大をもたらした。一方、3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.5%上昇と、伸びは2カ月連続で拡大。2022年半ば以降のインフレ鈍化基調がこのところ足踏みしており、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げを急がない構えだ。3月末のダウ工業株30種平均は3万9807.37ドルと、月間で2.1%上昇した。
米ドル/円
04月23日 02:52
〔世界経済概況〕ユーロ圏・4月度
経済は低迷している。サービス業への支出は底堅いものの、製造業の需要は弱い。3月のユーロ圏消費者物価指数の伸び率は前年同期比2.4%と3カ月連続で減速する中、欧州中央銀行(ECB)は4月会合で政策金利の据え置きを決定。中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格高騰などがインフレの上振れリスクとなることも懸念されており、世界経済の減速も警戒される。ユーロ・ストックス50株価指数は3月末で5083.42と、月間で4.2%上昇した。
ユーロ/円
英ポンド/円
スイスフラン/円
04月23日 02:53
〔世界経済概況〕オーストラリア・3月度
景気の減速が一段と鮮明になっている。2023年10~12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比0.2%と、前期の0.3%から鈍化した。個人消費も0.1%増と低い伸びで、外食や自動車など非必需品への支出は0.9%減少した。1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.4%と横ばい。ただ、家賃や保険・金融サービスは7%超と依然高水準だ。2月の失業率は3.7%と前月から0.4ポイント低下。南半球の夏休み期に当たる12~1月に待機者が多く出たことの反動とみられる。シドニー株式市場のS&P/ASX200指数は2月末時点で7698.7と、月間で0.2%上昇した。
豪ドル/円
NZドル/円
〔世界経済概況〕中国・3月度
不動産不況の長期化が景気回復の重荷になっている。1~2月の不動産開発投資は前年同期比9.0%のマイナスだった。インフラ投資や製造業の投資はプラスとなっており、不動産の不振ぶりは際立っている。
政府は今月開かれた全国人民代表大会で、経営不振に陥った不動産開発事業者の処理を進める方針を示すなど、不動産市場の抜本的な対策を図っていく方向性を打ち出した。上海株式市場の上海総合指数は2月末に3015.17と、月間で8.1%上昇した。
中国元/円
04月23日 02:51
〔世界経済概況〕ブラジル・3月度
利下げ効果もあり、景気は堅調。政府は今年の成長率予想を2.2%に据え置いた。1月の中銀経済活動指数は前月比3カ月連続でプラス、小売売上高も1年ぶりの高い伸びとなった。失業率は7.6%と低水準が続く。2月の消費者物価上昇率は前月比0.83%に加速した。中銀は主要政策金利を0.5%引き下げ、10.75%に設定。次回会合でも同幅の追加利下げを示唆している。サンパウロ株式市場のボベスパ指数は2月末時点で12万9020.02と、月間で1.0%上昇した。
ブラジルレアル/円
情報提供:時事通信社