EPISODE 5

私の仕事軸となるもの

小笠原隆文

2020.05.01 UPDATE

横浜銀行へ入行して以来ずっと支店で渉外担当として勤務してきた私は、初めての異動で本部勤務となりました。異動後の業務は若手行員への研修担当。研修といってもマーケットや投資信託、生命保険に加え、コミュニケーションスキルなど守備範囲がとても広く、奥が深い業務を受け持つことになり、身が引き締まる思いでいっぱいでした。
そこで研修を一緒に担当することになったのが同期のIさんでした。
「研修は講師側の準備が9割」と言われます。二人で研修の企画・運営・登壇を重ねていくうちに、Iさんからも「面白い」発想やアイディアが次々と飛び出します。その「面白い」の背景には本人の独特な感性と、受講者一人ひとりの将来を想う強い責任感があることに気づかされたことを思い出します。
Iさんによる、「受講者が(できた)『結果』だけに満足するのではなく、(どのようにできたかの)『プロセス』をより重視した内容」はぶれることなく、楽しい中にも、より高いレベルが求められました。受講者が支店に戻ってからも、お客さまに研修内容を再現できる仕組み(アウトプットを意識したインプット)を随所に取り入れる姿勢や、発想力、行動力などを学べた経験は、今でも研修を実施する際の私の「ぶれない軸」として大きな財産となっています。今後も「面白さ」の視点を忘れずに教育に向き合っていきたいと思います。

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