【特集】奨学金と教育ローン、我が家に必要なのはどちら?

提供:株式会社ZUU
作成日:2018年5月10日

(画像:PIXTA)

文部科学省の「平成29年度学校基本調査」によると、高等教育機関(大学・短期大学、高等専門学校4年在学、専門学校)への進学率は80.6%となっており、非常に高い割合となっています。高等教育機関への進学には大きな費用がかかりますが、子どもの希望を応援したいと思うのが親心でしょう。しかし、収入だけで子どもの教育費用を賄うのが難しい場合、奨学金や教育ローンなどを検討する人もいるかもしれません。そこで、奨学金と教育ローンについて考えてみましょう。

奨学金と教育ローンのちがいは?

それでは奨学金と教育ローンのちがいについて解説します。
奨学金制度は、学習意欲のある学生の経済的負担を軽減するために、資金を給付、あるいは貸与する制度です。資金使途は、学費や通学費、住居費など、勉学に関することです。

奨学金制度は、独立行政法人のほか、大学、自治体、企業などが取り扱っています。種類は、給付型・貸与型の区別のほか、貸与型であれば利子の有無などに分かれ、さまざまなものがあります。なお、貸与型は学生本人が借り入れをおこない、卒業後は本人が返済をおこないます。内容や申込資格は各団体で異なるので、早めに情報収集するのがよいでしょう。

一方、教育ローンは公的機関や金融機関で取り扱っています。教育ローンはあくまでも保護者である親などの名義で借り入れるので、返済も親がおこないます。条件は借入先によって異なるので、こちらも早めに情報収集しましょう。
なお、資金使途は、学費や通学費、住居費以外にも留学費用など幅広く対応しているものもあります。

奨学金を選ぶメリットとは?

奨学金は給付型、貸与型(無利子、有利子)など、さまざまな種類に分かれています。給付型の奨学金は返済する必要がありません。また、無利子のものは返済総額が借入金額と同額になります。有利子の場合も借入利率は銀行などよりも低いことが多いため、返済総額を抑えられることが奨学金を選ぶメリットとなります。

教育ローンを選ぶメリットは?

奨学金の借り入れができるのは、大学などに進学した後になります。これに比べ、教育ローンは合格後すぐに借り入れができるようになるので、入学費用なども借入金で支払えることが、教育ローンを選ぶメリットの一つです。

特に、大学受験などは、試験に合格したらすぐに入学金を支払わないと入学できなくなる場合があります。そういった時、教育ローンは便利だといえます。なお、教育ローンの申し込みには審査がありますので、必要に応じて金融機関に相談するなど、早めに準備しておくのがよいでしょう。

奨学金と教育ローンは併用も可能

奨学金と教育ローンは併用することもできます。奨学金は授業料にあて、教育ローンは入学金や新生活準備に利用するなど、お金の使い方を家族で考えるのがよいでしょう。なお、横浜銀行の教育ローンは、審査結果が出てから3か月後までに契約すればよいことになっています。そのため、早めに審査を受けて準備しておくのもよいかもしれません。

横浜銀行の教育ローン【カードローン型】の場合、カードが発行されます。それを利用すれば、ATMなどから必要な費用だけ自由に借り入れができます。子どもの在学中は金利負担分だけ返済すればよいのもポイントだと言えるでしょう。利用目的も入学金・授業料から住居のための費用までさまざまです。

返済できる範囲で借り入れをすること

奨学金や教育ローンを検討する場合には、子どもの卒業後にどのように返済していくのか、完済までのロードマップを作り、資金の見える化をしておきましょう。もし、計画がうまくいくか心配な場合は金融機関などのお金の専門家に相談し、あらかじめ返済計画を作るのも一案です。やっぱりお金を返せなかったとなると大変です。子どもの将来のことを考えて、家族みんなでどうしたらよいのか検討しましょう。

本ページ掲載の情報は作成日時点で株式会社ZUUが執筆したものであり、現時点において最新の情報でない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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